今や新しい言葉ではなくなった「ゲリラ豪雨」という言葉。
夏が近づいて来ると、日本のどこでゲリラ豪雨が発生して、いつ降られるか分からないものになっています。
しかし、ゲリラ豪雨という言葉は普及しても、実際にはどのように発生し、どのような予兆があり、どのように対策すべきかを知らない人は多いかと思います。
今回は、気象庁のサイトで調べたゲリラ豪雨に関する注意点をまとめてみました。
ゲリラ豪雨ってなに?
最近よく耳にするようになったゲリラ豪雨。
ゲリラ豪雨という言葉は、気象庁で使われている正式な言葉ではなくマスコミ用語だそうです。
急に雲が発生し、局地的に大雨が降ることから名づけられたようですね。
気象庁では「局地的大雨」や「集中豪雨」と呼んでいます。
局地的大雨も集中豪雨も積乱雲から発生していますが、規模の違いによって3段階に分かれます。
- 積乱雲が発生して雨が降ると「にわか雨」
- ①に大気の状態が不安定という要素が加わると「局地的大雨」
- ②に前線・低気圧・地形効果が加わると「集中豪雨」
「にわか雨」は短時間で雨量は多くありません。
「局地的豪雨」は短時間で雨量が多くなります。
「集中豪雨」は長時間で雨量が多くなります。
よって、危険度は「にわか雨」<「局地的豪雨」<「集中豪雨」となります。
ゲリラ豪雨の予兆
ゲリラ豪雨が降る前に予兆はないのでしょうか?
気象庁によると、以下のような予兆を感じた場合、ゲリラ豪雨がやってくる確率が高くなるそうです。
- 真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる
- 雷鳴が聞こえたり、雷光が光ったりする
- ヒヤッとした冷たい風が吹き始める
- 大粒の雨や雹が降り始める
できれば、大粒の雨や雹が降り始める前に避難を開始したいところですね。
ちなみに、ヒヤッとした冷たい風が吹くのは、雨が降る前に上空の冷たい空気が地上に降りてくるためだそうです。
ヒヤッとした冷たい空気を感じてから5分程度で、大粒の雨が降ってくることが多いそうです。
ゲリラ豪雨で危険な場所とは?
気象庁はゲリラ豪雨の際に危険な場所として、以下のような場所を挙げています。
- 地下街・・氾濫した水が流入する
- 地下室・地下ガレージ・・氾濫した水が流入し水没する
- 道路(歩行者・自転車)・・道路と側溝の境目が分からず転落する
- 道路(自動車)・・冠水部分の乗入れ走行不能となり、場合によっては水没する
- 川原・中州・・急増水で流される、中州に取り残される
- 下水道管・用水路・・急増水で流される
- 登山・・渓流の急増水で流される
要は、外に出ず、安全な場所(周囲より高い場所)でじっとしてろってことですね。
ほぼどこにいても危ないことが分かると思います。
街中だから安全というわけでもなく、道路なんかも危険な場所に変貌してしまうわけですね。