いろはにほへと

元証券アナリストのひとりごと

リボ払いと闇金ってやり口は同じなんだよねってはなし

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クレジットカードのリボ払い。

なんとなくやばいってことは聞いたことがあるけど、毎月のクレジットカードの支払額が一定額で済むから負担が軽くて良いやなんて思ってて、どれくらいヤバいかは分かっていない人いませんか?

 

 

闇金の取立は完済させることが目的ではない

先日NHKの「ねほりんぱほりん」でやっていました「闇金」の特集。

話には聞いていたけど「闇金」って怖いですね。

いやいやホント人生めちゃくちゃになりますよ。

 

で、そこに出演していた元闇金の人がいっていた言葉。

「(取立は)完済させることが目標ではない。利息だけ払わせてずっと搾り取るのが目的やから」

 

闇金業者は「週三(週に三割利息が付く)」という違法な金利で金を貸します。

たとえば10万円を借入したら毎週3万円ずつ利息を払わなければならない。

毎週3万円利息を支払っても1円も元本は減らない。

 

闇金にとっては元本を返してもらったら利息が入ってこなくなる。

だから元本は返さないで利息だけ支払ってくれる客が一番都合がいい。

これをずっと続けることで闇金は収益を稼いでいるわけですね。

 

リボ払いも完済させずに長く利息を取るのが目的

ねほりんぱほりんを見ながら思ったこと。

それは、クレジットカードの支払いにある「リボ払い」も「闇金」と同じだなあということ。

リボ払い知らない人もいるかもしれないんで一応解説。

リボ払いは、毎月あらかじめ指定した一定額を返済してゆく方式である。回数指定の分割払いが各々の件に個別に指定するものである反面、リボ払いでは各々の件に対してではなく残高全体について毎月返済することによって合計残高を減らしてゆく。「リボルビング(revolving)」には「回転する」の意味があるため、回転信用とも呼ばれる。(Wikipediaより引用)

「リボ払い」も毎月一定額を支払えばよいという建付けで、結局毎月手数料しか払えていないという状況がクレジットカード会社の狙いなんですよね。

 

たとえば、100万円の借入でリボ払いの手数料は年利12%で毎月の返済額1万円とすると、下記のようになり永遠に元本は減りません。

(実際のリボ払い手数料は14%くらいが多いですが、計算の都合上12%にしました)

 

1か月後元本1,000,000円 手数料10,000円 返済額10,000円

2か月後元本1,000,000円 手数料10,000円 返済額10,000円

3か月後元本1,000,000円 手数料10,000円 返済額10,000円

 

つまり永遠に利息を支払い続けることになります。

闇金と違って利息制限法上の上限以内なので、法令違反ではないところが逆に厄介。

闇金みたいに違法じゃないけどやり口は闇金とおなじなんですよね。