いろはにほへと

元証券アナリストのひとりごと

住宅ローンで頭金なしフルローンが無謀なのはなぜ?

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住宅ローンを組むときに、よく言われるのが「フルローンで住宅ローンを組むのは無謀」というもの。

なぜ住宅ローンをフルローンで組んでしまうのは無謀なのか、考えてみました。

 

 

フルローンが無謀なのではない

住宅ローンでフルローンを組むこと自体が無謀なわけではありません。

たとえばフルローンを組んでも、毎月50万円の収入があって、10万円の返済であるならば収入が減らない限り返済には余裕があるでしょう。

だから、住宅ローンをフルローンで組むことが無謀かというと、そんなことはないのです。

 

毎月貯金が出来てない=無計画

じゃあ何で無謀と言われちゃうかというと、当たり前のことですが、頭金が貯金できていないってことは、毎月貯金が出来てないってことで、それってそもそも無計画に暮らしてますよねってことなんです。

「毎月貯金もできていない=無計画」ってことです。

 

そんな無計画な人が住宅ローンを借りようっていうのは、かなり無謀です。

なぜなら住宅ローンは35年間420回にわたって、確実に計画的に返済していかなければならないわけです。

 

毎月貯金も出来ないような無計画な人が、420回計画的に返済していけるのかというと、かなり怪しいですよね。

自分がお金を貸す側の立場に立って考えれば分かると思いますが、毎月きちんと貯金をしている人にお金を貸すのと、そうじゃない人にお金を貸す場合、どちらが堅実かって考えると、そりゃあ毎月きちんと貯金をしている人ですよね。

 

住宅ローン以外にも費用は掛かる

家を買うと「固定資産税」「火災保険」「修繕積立」「管理費(マンションのみ)」などの費用がかかります。

これらの費用だけで3万円程度の費用がかかります。

 

もし毎月貯金の出来ていない人が、家賃と同額の住宅ローンを組むと、毎月3万円ずつ赤字が発生することになります。

家の費用は住宅ローンだけではないので、そういったことも考慮に入れつつ、間違いのない返済計画を立てて住宅ローンを借入したいですね。