関東三大師の一つ、西新井大師。
年末年始に限らず一年をとおしてたくさんの参詣客でにぎわいます。
その西新井大師の中に、「塩地蔵」という、変わったお地蔵さまがいらっしゃいます。
今回、どんなお地蔵様かお参りにいってきました。
塩地蔵とは
塩地蔵とは何かということで、西新井大師に案内がありました。
ここに安置される地蔵菩薩は、江戸時代より特にいぼ取りその他に霊験ありと伝えられ御堂内の塩をいただきその功徳ある時、倍の塩をお返しするところから塩地蔵と申し諸人の信仰盛んなり(西新井大師内塩地蔵の案内より引用)
ちょっとわかりにくいので簡単に言うと、
「江戸時代からいぼ取りその他に霊験ありと伝えられるお地蔵さまで、御堂内の塩をもらってそれを患部に塗り付けるといぼが取れる。いぼが取れたら倍の塩をお地蔵様にお返しすることになっているお地蔵さまと言われていて、昔からいろんな人が信仰している」
ということだそうです。
本音で言うと最初、イボ取りってなんだか不思議なご利益というか、しょぼくない?と思っていたのですが、イボには良性のものから悪性のものまであるので、今現在の私たちにはどっちか分かりますが、昔の人はどっちも同じイボにしか見えないわけだから、イボってかなり嫌がられるモノだったんだろうなあと推測。
時代の移り変わりをかんじます。
行って来ました
西新井大師の山門をくぐると、すぐ左手に塩地蔵さまの置かれているお堂があります。
すごいたくさんの塩が置かれていて、昔から信仰されていたことが分かります。
遠目に見ると白い粉が撒かれているように見えます。
近づいてみるとこんなかんじ。
全国各地に地蔵菩薩はありますが、これだけ立派なお堂に安置されているお地蔵さまは珍しいかもしれません。
塩地蔵という名前ですが、ほんとうに塩に埋もれています。
東京には何か所か塩地蔵があるそうなのですが、これだけ塩に埋もれている塩地蔵は珍しいようです。