いろはにほへと

元証券アナリストのひとりごと

証券アナリストおススメ株を勉強する本初心者から上級者までこの10冊

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これから株をはじめたいと思うんだけど、どうやって株について勉強すればいいのか分からない。

そんな方、多いのではないでしょうか。

そんな、何も分からないところからスタートしたり、より知識を得ようとしたりするときにお役に立つのが「本」ですよね。

今回は、株について勉強したいと思った時に役に立つおススメ本についてご紹介していきたいと思います。 

 

 

この記事を書いている人

本を紹介する前に、自分のプロフィールについて載せておきますね。

  • 大学時代、20歳の頃から投資をはじめ、投資歴17年のベテラン。
  • 株好きが高じて「証券アナリスト」資格を取ってしまった人。
  • これまでの運用益は500万ほど、金融資産2,000万円。
  • 「株は友達、怖くない」と発言。まわりから引かれる。

 

株を今から始めようと思っている人(初心者)におススメの本 

まず、株をこれから始めようとしている方におススメの本5冊をご紹介します。

私がこれらの本をはじめに読んだのは、ほとんどが、もう10年も20年も前の話ですが、どの本も今読んでも良著だなと思う本ばかりです。

株式投資はいいかげんでテキトーな本も出回っていますが、自分がはじめにこれらの本に出会えたことは幸運であったと思います。

 

 細野真宏の世界一わかりやすい株の本

一番最初にこの本に出会えたことは、私にとって幸運でしたね。

株の世界って嘘っぱちの情報・知識ってのもけっこう多いんですよね。

Twitterなんか嘘しかないと言っても過言ではないくらい。

株をはじめるにあたっては、ぜひこの本を読んで「正しい」知識を身につけてスタートしてほしいです。

 

「世界一わかりやすい」という題名のとおり、本当に「世界一わかいやすい」です。

数学を分かりやすく教えてくれることで有名になった細野さんという予備校講師の人が書いています。

 

もう20年近く前の本なので、本屋で置いてあることは少ないかもしれませんが、amazonでは販売されていました。

安く買いたい人はBOOKOFFに置いてあるかもしれません。

 細野真宏の世界一わかりやすい株の本(実践編)

さきほどの本を読んで、「よし、さあ株をやろう」となった時に読んでほしい本。

「情報」とは何かについて書いてくれています。

「情報」って、かならず武器になるかというとそれは嘘。

 

「情報」は包丁と一緒です。

うまく使えば道具になるし、下手に使えば指を切ります。

そのあたりのことを事例付で分かりやすく教えてくれます。

事例がちょっと古いので、そこだけが玉に傷。

誰も教えてくれないお金の話

株をはじめるにあたっては、まずお金が必要です。

お金がなければ株を購入することがそもそも出来ません。

なので、普段の生活でお金を貯めていくことが株式投資のスタートになります。

 

株式投資は「元あるお金」を「殖やす」ことを目的としています。

数式でいうと、

「「投資成果」=「元あるお金」×「殖やす」

なのです。

なので、「殖やす」ことをブラッシュアップするのも大切ですが、「元あるお金」をどれだけ準備できるか(節約・節税)も非常に重要です。

 

この本は、「元あるお金」をどのように増やしていけばいいかについて、マンガで分かりやすく解説してくれています。

気軽にサクッと読めて、陥りがちな罠についてきちんと勉強できるおススメの一冊です。

金持ち父さん貧乏父さん

言わずと知れた大ベストセラーですね。

僕が大学生くらいの頃には、まだ、お金について語るのは卑しいとされがちな時代でしたから、なかなかセンセーショナルな本でした。

 

昔の本とバカにするなかれ。

2014年にトマ・ピケティが「21世紀の資本」で、「r>g」(※)という公式を主張する14年も前から、この本は言い方こそ違えど、「r>g」であるということを指摘しているすごい本です。

ぜひ一度読んでみることをお勧めします。

※r>gとは、、

「r」は資本収益率を示し、「g」は経済成長率を示す。同書では、18世紀まで遡ってデータを分析した結果、「r」の資本収益率が年に5%程度であるにもかかわらず、「g」は1~2%程度しかなかったと指摘する。そのため、「r>g」という不等式が成り立つ。この不等式が意味することは、資産 (資本) によって得られる富、つまり資産運用により得られる富は、労働によって得られる富よりも成長が早いということだ。言い換えれば「裕福な人 (資産を持っている人) はより裕福になり、労働でしか富を得られない人は相対的にいつまでも裕福になれない」というわけだ。

 (大和証券ホームページより引用)

うわさのズッコケ株式会社

子供のころ、このシリーズを読んだことがある人も多いのではないでしょうか。

最近では彼ら3人組が大人になったバージョンの本も出ていますよね。

個人的には彼らの大人になった姿にショックを受けてしまいましたが・・

 

児童書なんて紹介するなと言う声が聞こえてきそうですが、自分が株式投資をはじめるきっかけになった本なので、ご紹介させてください。

児童書だけど、大人になって読んでも十分おもしろかったです。

「株とはなにか」について、考えさせられる内容です。

子供にも読んでもらいたいですね。

もっと株の知識を付けたいと思っている人(中級者から上級者)におススメの本

初心者向けの本は読んだが、まだもっといろいろ知りたい、考えたい方におススメの本5選をご紹介します。

この辺の本になってくると、もう「株式投資」「資産運用」だけの枠を超えて、「生き方」や「哲学」「自己啓発」という点でも参考になります。

「孫氏の兵法」が単なる「戦争の仕方」のハウツー本の枠を超えているのと同じですね。

 

投資で一番大切な20の教え

「価格」と「価値」の違いについて教えてくれます。

われわれは、普段の買い物では、「コスパ」について買い物していますよね。

ところが「株」を買うときになるとそのことについて忘れてしまいがちです。

 

これは、「車」「宝石」「不動産」などにも当てはまることですが、「株」については特に顕著です。

われわれは、高価なものを購入する時、ふだん慣れ親しんでいない物を購入する時、その「価値」を理解しないで購入してしまいがちです。

そんなわれわれが陥りがちな各種落とし穴について解説してくれています。

バフェット※の推薦本としても有名です。

※バフェットとは、、

アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家、慈善家である。世界最大の投資会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。世界第一位の大富豪。(Wikipediaより)

史上最強の投資家バフェットの教訓

ウォーレンバフェットは史上最強の投資家ですが、彼自身は本を書いているわけではないので、彼の発言ないようなどをまとめた本などで、彼の考え方を知るよりほかありません。

バフェットに関する本はたくさん出ていますが、その中でもこちらは良書だとおもいます。

バフェットの考え方は、私たちの日常生活・仕事の面でも参考になることが多く、知っておいて損はないと思います。

株式投資

私がアメリカの株式に積立投資をはじめた理由。

それはこちらの本に出会ったから。

株式投資の正攻法が書かれています。

王道というのは、時に流行りの考え方というものにバカにされがち、ないがしろにされがちです。

が、17年株式投資をやってきてしみじみかんじるのは、「株式投資を流行に流されてやってはいけない」ということです。

賢明なる投資家

バフェットの師匠であるグレアムという方が書いた本です。

若き日のバフェットが読んで感銘を受けた本で、以来グレアムをバフェットは師と仰ぐようになったそうです。

 

自分も大学時代に読んで感銘を受けましたが、バフェットにはまだ成れていません。

当時、すでに発行から半世紀以上が経過していました。

「すでに古い」とか「今の世の中には通用しない」とか言っている人がいましたが、結局それから20年、「すでに古い」とか「今の世の中には通用しない」と言っていた人たちの方を見かけなくなりました。

一世紀ちかく読み続けられているのはダテじゃないんですね。

 

証券分析

こちらもグレアムという方が書いた本です。

「賢明なる投資家」を読んだ後、より専門的な内容が書いてある本が読みたくなり、トライしてみました。

1冊5千円近くする、私が買った本のなかでもっとも高価な本の一つです。

 

約90年以上前の本ですが、この本に書かれていることは真実です。

それは、この本が出版されてから90年の歴史が教えてくれます。

 

株式投資のみならず、債券投資についても書かれており、ページも多く、難解な個所も数多くありますが、この本を一冊読み終えれば、もうこれ以上株に関する本を読む必要はないと思います。

ガチで「分厚い+難解+高い」ので、覚悟のある方以外は買わないで良いと思います。