いろはにほへと

元証券アナリストのひとりごと

資産運用はやめとけ? 証券アナリストが考える資産運用に向かない3タイプ

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資産運用をはじめようと思ったら、周囲に反対された。

こんな経験を持つ方、けっこういらっしゃるのではないでしょうか。

 

自分は証券アナリストで自分も資産運用大好きな人間なので、仲間が増えるのはウエルカムなのですが、そんな自分でも、「この人はちょっと・・やめといた方が良いのでは?」と思う人もいます。

 

今回は、自分の銀行員時代の営業経験上、あまり向いていないなあと思う人がどんな人かを挙げてみました。

 

 

投資で一発大当たりを狙う人

投資の世界で一発大当たりを目指す人には、資産運用はおススメしません。

というのも、投資の世界は一発大当たりが狙える世界では無いからです。

資産運用をしている人の中には、たしかに一発大当たりを当てて大富豪になる人がいるのも事実です。

しかし、それはごくごく稀に、たまたま当たったにすぎません(本人は否定するでしょうが)

 

投資の世界で一番大儲けをした人はウォーレンバフェットという人です。

なぜそれが分かるかというと、世界の富豪ランキング第1位だからです。

ほかの投資家がウォーレンバフェットより富豪ではないのですから、ウォーレンバフェットより成功した投資家はいないということになります。

 

そのウォーレンバフェットは、50年間投資をし、その運用利益は平均年率20%~25%と言われています。

世界一の大富豪の彼をもってして、その程度なのです。

じゃあ凡人のあなたがやったらどんなものか、分かりますよね。

一発大当たりを狙うというのは、野球の世界で言えば、イチローを超えようというのと同じです。

 

こういうタイプの人って十中八九、「信用取引」をはじめちゃうんですよね。

それで身ぐるみはがされて一文無しになっちゃうという・・。

 

我慢が出来ない人

ウォーレンバフェットは株のもうけは我慢料と言っています。

上がり下がりに耐えられるかどうかが儲けられるかどうかのポイントというわけです。

 

投資の儲けは1年あたりではウォーレンバフェットでさえ25%程度です。

でも、(仮に25%で運用できれば)10年待てば8倍に増やすことが出来ます。

さらに10年待てば64倍になります。

さらに10年待てば512倍になります。

 

つまり、我慢できればできるほど、加速度的に運用益は増えていくのです。

この考えをどれだけ実践できるかが、資産運用で成功できるかできないかの分かれ道です。

ただひたすら我慢する。

ただそれだけなんですが、それが案外むずかしいのです。

 

このタイプの人はすごく多くて、ほとんどの人がこれですよね。

下がると売り、上がると売り・・ってかんじなので、結局大きな儲けを取り損ねてばかりいるんです。

 

人に相談しちゃう人

株の世界はロクな奴がいません。

つまり、あなたの相談しているその相手はろくでなしです。

証券会社の職員も、銀行員も、セミナーの講師も、投資に係る世界にいる人もろくでなしです。

もちろん私も・・( ´艸`)

 

基本的にこの世界にいる人間は、「投資ビジネス」で儲けようとしているだけです。

いわいる「手数料」なり「顧問料」なり「アドバイザリー料」なりですね。

投資をしようなんて考える人はお金持ちが多いですから、そこから金をふんだくってやろうってことなんですね。

 

なので、人に相談してしまうような、自分で勉強できない人間は投資の世界には来ない方が良いと思います。

と言っても、投資の勉強なんて大したことありません。

本を2~3冊読むだけでだいたいのことが分かるようになります。

 

したり顔で商品を勧めてくる証券会社や銀行の職員なんかでも、「証券外務員」という資格くらいしか持っていません。

「証券外務員」っていう資格は、80時間くらい勉強したら受かる簡単な試験です。

もっと言うと、80時間勉強したら株を売る側の仕事も出来るわけです。

その程度です。

 

でも、自分で勉強しようとしない人は、そこらへんのことが分からないんですね。

だから簡単に騙されて「手数料」を払うだけのカモになってしまうわけです。

銀行や証券会社に相談しに行く人でも相当のカモだと思いますけど、資産運用セミナーとかになるともう目も当てられないレベルです。