自分は、銀行で住宅ローン担当をしていました。
よほどのお金持ちでもなければ、たいていの方は家を買うときに住宅ローンを組みます。
住宅ローンでどのくらいの借入をするとよいのかということは、家を買う際に一つの目安になるので、非常に重要なことです。
が、実際にはなかなか他人に相談するのは難しく、どのように組めばよいのか考えるのは大変です。
金融機関や不動産会社、住宅メーカーに相談すればたくさん借りれば良いと言われるし。
親に相談すると出来るだけ少なくとしか言わないし。
友達には相談しにくいし。
というわけで、今回は自分が住宅ローンを組む際に気を付けたポイントについて書いていきたいと思います。
- チェックポイント①60歳になったら一括で返せるか確認
- チェックポイント②返済額の目安は毎月の手取りの25%
- チェックポイント③安い金利で借入するチャンスでもある
- チェックポイント④住宅ローン控除が使えるかチェック
チェックポイント①60歳になったら一括で返せるか確認
ほとんどすべての住宅ローンは80歳まで借入をすることができます。
ですが、80歳まで働けるかどうかは未知数です。
ふつうに考えたら60歳が限度です。
60歳超えたら延長雇用してもらっても給与も減りますからね。
だから最低でも退職金で一括返済ができるかどうかは確認必須だと思います。
もちろん60歳までに完済できる返済年数をえらべればベストなんですが。。
自分の場合は退職時のローン残高は1,400万円。
ぎりぎり退職金で返済可能かなっという金額になってます。
チェックポイント②返済額の目安は毎月の手取りの25%
よく言われますが、毎月の手取り給与の25%以内の返済額となる借入額が借入上限の目安です。
借入の審査は額面給与で行われますが、生活実態は手取りで判断されるので、手取り給与で考えます。
我が家の手取りは夫婦で40万円ほどなのですが12万円が毎月の返済額です。
手取の30%になってますね(;^_^A
自分の実感だと、これくらいが借入してよい限度だと思います。
これ以上借入をすると毎月赤字の可能性が高いです。
ちなみにボーナスは返済に充てていません。
ボーナスは景況感で左右される可能性が非常に高いので、安易にあてにしない方が良いと思います。
自分の会社もボーナスはコロナのおかげでカットの可能性が出てきてます。
ボーナスあてにしなくてよかった・・。
チェックポイント③安い金利で借入するチャンスでもある
住宅ローンで無理な借入をすることはいけないと思います。
ですが、一方で個人で借り入れをする際に、住宅ローンはもっとも借入金利が安いのも事実です。
将来教育ローンやマイカーローンを組むくらいなら、住宅ローンをある程度借入をしておくほうが賢いのです。
自分の場合も、住宅ローンの借入額をもっと少なくすることも可能でした。
ですが、手元の資金を0にしてしまうと、何かあった時にまったく手も足も出なくなってしまいます。
なので、ある程度の余裕資金を手元に残しておいて、かつ、無理のない返済額になる融資額を考えることが重要だと思います。
チェックポイント④住宅ローン控除が使えるかチェック
住宅ローン控除を使えば、年末の住宅ローン残高の1%が所得税から控除されて戻ってきます。
非常におトクな税控除制度ですが、払っていない税金が返ってくることはありません。
たとえば納めている税金が20万円なのに、住宅ローン控除が40万円戻ってくるわけはありません。
住民税からも一部控除できるようにはなっていますが、住民税から引ける最大の控除額が136,500円と、大きくはありません。
自分の場合は4,000万円以上の借入をしましたが、借入は妻と半分ずつ(所有権も妻と半分ずつ)にすることにしました。
こうすることで、夫婦それぞれ住宅ローン控除の適用を受けることが出来るからです。
※もちろん離婚等により売却時のリスクもあるので注意が必要です※