証券アナリスト資格を取得してから約15年。
証券アナリスト資格は独占資格でもなんでもないので、これだけで食べていくのはかなり難しいです。
ましてや自分の場合は金融機関から金融以外の会社に転職してしまったので、なおさら活かす機会がなさそうでした・・
証券アナリスト資格って取得する意味あるのか?
今回は取得してから金融機関を離れるというキャリアを送っている自分が、証券アナリスト資格の取得は意味があったかどうかについて述べていきたいと思います。
どんな勉強でも役に立つときはある
まず、そもそもの個人的な見解ですが、どんな勉強でも役に立つことはあります。
どちらかと言えば、勉強が役に立つ・立たないという話ではなく、本人に役立たせられるだけの能力・立場があるかどうかが問題なのです。
どんなにすごい学問も、役に立てられる能力や立場がある人でなければ意味は無く、張子の虎です。
これは40年生きてきた中での一つの結論です。
証券アナリスト資格が活かせたのは15年後
自分は25歳のときに証券アナリスト資格を取得しました。
しかしその頃に役に立ったかと言えば、まったく役に立ちませんでした。
当時は銀行で個人向け営業の仕事をしていましたが、個人のふつうの人相手に証券アナリストの知識をもってしてもあまり意味はありません。
なぜならほとんどの人は良くわからないからです。
その後自分は33歳の時にふつうの事業会社(現職)に転職しました。
ますます証券アナリストの資格を活かせない立場になったわけですね。
毎日証券アナリストの「し」の字も出ないような仕事をしていました。
証券アナリストの資格登録も抹消してしまいましたね。
名刺にすら書かないので意味がありませんから。
転機が訪れたのは40歳になってから。
自分の会社で、М&Aに関する部署の公募がありました。
事業の収益性や企業価値を判断するという知識って、ふつうに仕事をしていると勝手に身につくようなものではありません。
自分は「証券アナリストの資格」を保有していることをアピールしました。
ふつうの事業会社ですからだれも「証券アナリスト」という資格すら知りません。
だからこそ人事側に刺さったのかもしれません。
調べればどんな資格かは分かりますからね。
結果、社内公募に合格することができました。
証券アナリストは経営側になってくると役に立つ
以上自分が役に立ったパターンを紹介しましたが、証券アナリスト資格は年を取ってくると役に立つ資格だろうなと思っています。
金融関係の仕事についていなくても、経営者側の立場になってくると、会社自体を分析して理解して会社の価値を改善していく能力が求められるようになってくるからです。
証券アナリストは企業の価値を評価する方法を学びます。
これらのことを知っていれば事業経営に役に立つのは間違いありません。
なので、ある意味出世すれば間違いなく役に立つようになる資格と言えます。