インデックス運用とパッシブ運用の意味は違うという記事を割と見るのですが、もともとの意味から考えるとインデックス運用とパッシブ運用は同じ意味です。
なんかいろんな言説がネット上に飛んでいるので、もともと一般的には同じ意味で使われていて、どういう経緯で同じ意味になっているのかについて書いておこうと思います。
インデックス運用とパッシブ運用は同じ意味
繰り返しになりますが、インデックス運用とパッシブ運用の意味は同じです。
投資記事によっては違うって書いてあるのもあるけど、同じです。
ほとんどすべての人が同じ意味で使っており、「違う」って言ってる人もいます。
なぜ「違う」と言ってるのかを見てみると、実は、「パッシブ運用」の意味をもともとの意味から変えて解釈しているパターンが多いです。
英語の意味から考えるとこうなる
そもそも、パッシブ運用のパッシブとは、「自分からは積極的に働き掛けない様」を指します。
では、何に対して積極的に働き掛けないかと言うと、「インデックス」(ベンチマーク)に対してです。
逆に、アクティブ運用のアクティブとは、「自分から積極的に働き掛ける様」を指します。
何に対して積極的に働き掛けるかと言うと、これもまた、「インデックス」(ベンチマーク)に対してです。
つまり、アクティブ運用とは、指数を超えることを目指す運用を指し、パッシブ運用とは、指数と同様であることを目指す運用を指します。
なので、「パッシブ運用」と「アクティブ運用」は対義語です。
ときどき、パッシブ運用を指数ではなく、市場全体に対して同様の動きを目指す運用と誤解している方がいますが、そう解釈するとアクティブ運用が市場全体を超えることを目指す運用ということになってしまい、アクティブ運用という言葉の定義が揺らいでしまいます。
アクティブ運用とは別に市場全体を超えることを目指すのではなく、あくまで特定の指数を超えることを目指すものだからです。
もし市場全体を超えることを目指すのがアクティブ運用だとすると、アクティブファンドのベンチメークがすべて同じものになってしまいます。
ではここで、インデックス運用について考えてみましょう。
インデックス運用というのは、インデックスと同様の投資成果を目指す運用のことであり、つまりはパッシブ運用です。
これは、パッシブ運用を数式で表すと分かります。
インデックス運用に対して何らの働きかけをしないことをパッシブ運用と言いますから、パッシブ運用は以下の式で表すことができます。
パッシブ運用 = インデックス指数 × 1
パッシブ運用 = インデックス指数(運用)
レバナスはインデックス運用では無い
ちなみに、レバナスはインデックス運用ではありません。
レバナスは指数であるNASDAQ100を超える投資成果を目指しているので、定義から言うとアクティブ運用になります。
以上、「だから何?」な話ですが、インデックス運用・パッシブ運用・アクティブ運用についてでした。