高配当株投資としておススメ対象となっていたあおぞら銀行が急落しました。
今回のあおぞら銀行は赤字からの無配転落ということで、冷や水を浴びせられた個人投資家の方も多いのではないでしょうか?
じつは高配当株投資は大変難しく、投資初心者におススメできるものではありません。
高配当株投資は「個別株投資」であり、「銘柄選択」のリスクが付きまとうからです。
高配当株投資は個別株かアクティブファンドへの投資なので難しい
なんとなく高配当株投資って初心者でも出来そうな&儲かりそうなイメージがありますよね。
配当貰いながらゆっくり上がるのを待てばいい・・みたいな。
そのイメージというか考え方自体は間違いではないと思います。
でも、高配当株投資が初心者向きかと言えばそうとは言えないかなと。
というのも、高配当株投資をするには、
- 「個別株投資」をする
- 「ETF」を買う
- 「投信(主にアクティブファンド)」の購入をする
という3つの選択肢があって、そのそれぞれに一長一短があるんですよね。。
個別株投資は銘柄選定のセンスと資金が必要
インデックス投資のように広く分散して投資するのではなく、あえて「高配当」な銘柄を狙って投資していくわけですから、銘柄選択による失敗の可能性があります。
つまり、あえてリスクを選好することによってリターンを求めるわけですから、その分失敗の可能性も高くなるわけです。
高配当株に投資をする場合は、銘柄の選定にセンスが必要です。
要は銘柄選択によって結果に大きな差が出るということです。
どれくらい差が生まれるかは以下のチャートをご覧ください。
東証の3%以上の配当が出ている銘柄の各チャートです。
銘柄によって成績が大きく異なってくることが分かります。
また、それぞれ百株・千株の単位で購入することになるので、10万円~100万円単位の資金が必要になります。(米国株なら1株単位でも購入できます)
ETFも種類が多い
なお、ETFという選択肢もあります。
しかしながら、このETFも種類が多い。。
13本ほどありますが、すべて値動きが違います。
結局、銘柄選定能力が問われます。
(個別株投資と違い、ほぼ100%運次第ですが・・)
また、信託報酬もETFごとにまちまちなので、その点も注意が必要です。
ただし、売買単位が小さい(1単位から買える)ので、まとまった資金が必要でないところはメリットと言えそうです。
投資信託も種類が多い
投資信託を購入するという手段もあります。
この場合も、銘柄選択による差が出ることと、信託報酬の差があります。
特に銘柄選択については完全に「運」です。
ごく少額から買えるという点はメリットではありますが・・
なお、信託報酬が安い商品もあるので、そういう点でのデメリットは無くなってきているのは良いことだと思います。
高配当株投資とインデックス投資の比較
銘柄選択によるリスクは、高配当株投資の方がインデックス投資に比べて大きいです。
当たれば大きいかもしれませんが、外れる可能性も高いのが高配当投資と言えます。
また、高配当株投資は、個別株投資で自ら選択しようとすると資金がたくさん必要で、資金が少なくて済むETFや投資信託を購入すると投資成果を大きく左右する重要なファクターである銘柄選択を運に任せることになります。(ただし米国株の高配当株に投資する場合は、資金が少なくても可能です)
つまり、高配当投資で成功するには、それなりの資金力と銘柄選択能力が必要であり、それらのことを勘案すると、インデックス投資の方が初心者向きであると言えます。
インデックス投資ならば選択のリスクが低く(選べるものが限られているため)小額から投資できる環境が整っています。
今から投資をはじめる方は、まずはインデックス投資からスタートする方が良いと思います。