ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）に分配金はあるのか？
投資をはじめたばかりだと、よくわからないことが多いですよね。
今回はｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）に毎月２５万円積み立てている私が、交付目論見書を熟読し、分配金についてかいつまんで説明します。
（詳細は交付目論見書に記載があるので、実際に投資をする際は再度確認するようにしてください）
ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）に分配金は無い
ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）に分配金はありません。
ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）の交付目論見書の分配実績欄の記載にはきれいに「０円」の文字が並んでいます。
2018年から4年間で基準価格は2倍になっているにもかかわらずです。
ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）は、分配方針を交付目論見書の中で下記のように明記しています。
原則として分配金は出さない方針ということです。
● 年１回の決算時（４月25日（休業日の場合は翌営業日））に分配金額を決定します。
● 分配金額は委託会社が基準価額水準、市況動向等を勘案して決定します。ただし、分配対象収益が少額の場合には、分配を行わないことがあります。
分配金額の決定にあたっては、信託財産の成長を優先し、原則として分配を抑制する方針とします。（基準価額水準や市況動向等により変更する場合があります。）
将来の分配金の支払いおよびその金額について保証するものではありません。
そのため、ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）は「分配金受取コース」も「分配金再投資コース」も両方とも選択することが出来なくなっています。
（そもそも分配金を出さないから）
ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）はなぜ分配しないのか
ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）はなぜ分配しないのでしょうか。
それは、ｅＭＡＸＩＳ Ｓｌｉｍ 米国株式（Ｓ＆Ｐ５００）は基本的に、顧客目線に立った商品設計・運営をしているからです。
投資信託の分配金とは、基準価格を下げて、下げた分を分配金として支払うものです。
たとえば、基準価額20,000円の投資信託が500円の分配金を出した場合、基準価額は19,500円になります。
具体例で考えてみますと以下のようになります。
基準価額10,000円で購入した方には分配金500円に対し100円の課税がされます。
基準価額20,000円で購入していた人は自分の投資した元本が戻ってくるだけです。
上記のような取引が、本人の意思とは関係なく、ただファンドの決算だからというだけで行われるのが分配金なのです。
儲かってても儲かってなくても、全然投資家側から見るとまったく旨味がありませんよね。
