自分は大学時代から約20年、株式投資を続けています。
大学2年の時から株式投資をしているわけですが、株式投資に「怖い」とか「やばい」とかっていうのは特になかったんですよね。
自分の場合は株式投資に抵抗がなかったんです。
なんで抵抗感がなかったのか。
それは小学生のときに「うわさのズッコケ株式会社」この一冊を読んでいたから。
ズッコケ3人組シリーズとは?
児童文学では有名ですよね。
地元の小学校の図書室にシリーズがたくさんありました。
話がふつうに面白くてタメになる話が多かったです。
今読んでも普通におもしろいですしね。
続編というか、大人バージョンも出版されています。
中国地方にある町である稲穂県ミドリ市花山町(モデルは広島県広島市。#舞台のモデルを参照 )を舞台に、ハチベエ(八谷良平)・ハカセ(山中正太郎)・モーちゃん(奥田三吉)の3人の小学6年生を中心に物語が展開され、様々なテーマで描かれている。何度もテレビアニメ化やテレビドラマ化がされているほか、映画化やOVA化もされている。(Wikipediaより引用)
「うわさのズッコケ株式会社」のあらすじと面白さ
「うわさのズッコケ株式会社」のあらすじと面白さ。
それは、等身大な子供たちを描きながらも、ちゃんと現実に即していること。
お話を読みながら「株式投資」や「利益率」など、基礎的な知識も知ることができます。
社長がアイデアで突っ走る
会社の成り立ちって、きっとこんなかんじ。
事の始まりは、三人組の一人、ハチベエが、海釣りの人出の多さと、近くに飲食店がないことに目を付けて、釣り人向けに弁当と飲み物を販売する仕事を思いついたこと。
両親に怒られても友人にたしなめられても「オレハヤル」
とうとうお年玉で商売を本当に始めてしまいます。
子供の話とはいえ、すごくリアルなかんじ。
アイデアをひらめいた行動力のある人間が、周りを巻き込んではじめてしまう。
周りになんと言われようとはじめてしまう。
このくらいでないと起業ってできないんだろうな。
株式会社を創設
で、ハチベエのアイデアは大当たり。
すごく儲かっちゃう。
気を良くした3人組は商売を大きくする方法を考える。
3人組の中の一人、ハカセが、株式を発行するという方法でお金を集めることを提案。
株式会社を創設しちゃうんです。
小学生で株式会社って・・
本の中では、ハカセが株式会社とはそもそもなんなのかをわかりやすく説明してくれていて、小学生にもわかるようになっています。
物語のなかではこの後、3人組で株式会社を運営していくので、物語を追いながら、株式会社とはどういう仕組みなのか自然にわかるようになっています。
売上と利益の関係
売上が上がれば利益が上がるわけじゃない。
大人でもわかっていない人の多いようなきがするこの理屈。
商売を拡大しようと商品を増やしたものの、増やしたカップラーメンの利益率が低くあまり儲からないことに気づく3人組。
実際に商売やってみないとこの感覚って身に付かないものなのかもしれませんね。
物語の中で疑似体験ができるので身をもって分かるようになります。
売上と利益率の関係を自然と知ることができます。
需要と供給の関係
需要がなければ供給しても意味がない。
需要というのはいつでもどこでもあるものではないんですね。
季節要因による需要というのもあるということ。
物語の中では釣りのシーズンが終わり、釣り人がいなくなります。
釣り人がいないので弁当も飲み物も売れません。
3人組の株式会社はここで倒産の危機を迎えます。
需要と供給についてそれとなく教えてくれます。
会社が傾くと社長はどうなる?
会社が傾くと株主たちはどういう行動に出るか。
当然金を返せと乗り込んできます。
3人組の会社の株を購入していたクラスメイト達は会社が危ないと聞いて大激怒。
すぐにお金を返せと怒ります。
そして開かれる株主総会。
ここはハカセの詭弁で乗り越えますが、会社が危機であることには変わりなく。。
それにしても金融リテラシーがないと詭弁にコロッと騙されちゃうんですよね。
簿記・FPの勉強って本当に大事ですよ。
さて、この後3人組はどうやって危機を切り抜けていくのか?
お金を稼ぐというのはどういうことなのかという根源的な問題にも触れつつ、ハラハラどきどき、楽しく最後まで読めます。