いろはにほへと

元証券アナリストのひとりごと

投資は入金力が高いだけじゃダメ。バランスをとって「継続」を第一に考えよう

Twitterで投資関係のツイートを調べると良く出てくる言葉「入金力」

「入金力」ってどういう意味なのか、また、「入金力」を高めるにはどうしたらよいのか、注意点はないのかについて記事にしてみました。

 

 

 

入金力とは?

「入金力」という言葉は、主にTwitterなどで(主に毎月)「投資につぎ込める金額」のことを言います。

「入金力が高い」というのは「投資につぎ込める金額」が大きいことを指します。

入金力の高低が、FIREを達成するまでの期間に影響してくるので、Twitterでは入金力の高いアカウントは尊敬と嫉妬を集めているような気がします。

 

入金力を高めるには?

入金力を高めるには、以下の2つの方法しかありません。

入金力=収入ー支出という理屈なので、①収入を増やす、②支出を減らすという方法になります。

よく言われる収入の増やし方・支出の減らし方について以下に簡単にまとめました。

 

収入を増やす

  • 起業する・・・起業して収入増やしたるでー
  • 転職する・・・転職して給料増やしたるでー
  • 副業する・・・副業して収入ふやしたるでー

支出を減らす

  • 住宅ローン・・住宅ローンの借換やそもそも家を買わない等
  • 保険・・・・・保険の見直し(主に切り捨て)で支出減
  • 車・・・・・・車を持たないで支出減
  • スマホ・・・・格安スマホにチェンジして支出減
  • 節税・・・・・ふるさと納税や医療費控除などを利用

 

入金力は高ければよいわけじゃない

入金力が高ければよいと思われがちです。

とにかく早くFIREをしたいと熱心に考えている人ほど、とにかく全力でFIREを目指して入金力を高めようとする傾向があります。

その志は素晴らしいと思うのですが、FIREまでの投資期間は長期間になります。

S&P500だと年率7%弱くらいの平均リターンと言われているので、だいたい20年から30年くらいは投資し続けないとFIREできるような金額はたまらないと思います。

20年で目指すなら毎月15万円。

30年で目指すなら毎月 7万円。

これだけの期間をかけてようやく達成できるレベルなので、すごい長丁場なんです。

残念ながら庶民がFIREするにはハードルがけっこう高いです。

だからこそみんなあこがれるんだと思いますが。

要は、20年・30年「継続できる」ものでなければいけないということなんです。

毎日の生活の満足度は下げない

20年から30年、毎日コツコツ積立生活を送ってようやく達成できるFIRE。

ふつうの人は、20年とか30年我慢し続けるのって大変だとおもいます。

だから、毎日の生活の満足度は下げないよう考えて入金力を上げる方法を考えなければなりません。

節約は我慢でやるべき話じゃないし、副業も苦手なことを頑張ってやっても続かない。

「生活満足度が下がらないように」節約すべきだし、「趣味の延長線上」の副業をやるべきではないかと思うのです。

自分は車を持っていないし、スマホは格安ですが、家は購入しています。

それは、自分が家を買ったら生活の満足度が上がるから買ったわけです。

一方で、車には興味がないし、スマホが最新機種かどうかなんて気にしません。

なので車とスマホは節約対象にしました。

副業でやっている「ブログ」も趣味の延長線上です。

(どうしてもブログが書きたくなるタイプです)

「続かない」「モチベーションがない」とか言いながら続けるものではないんです。

たぶんそれなら、もっと自分に合った副業があると思いますし、今の趣味を極めた方が商売につながるかもしれません。

 

暴落に耐えられない金額は入金しない

入金力でもう一つ大切な点を言いますと、とにかく株には暴落相場がやってくるので、その時に気分的に耐えられなくなるような金額は入金しないことです。

相場で儲けるコツは、「暴落の時に投資をする」という一言に尽きます。

FIREを目指して積立投資を頑張っていても、暴落した時に怖がって市場から出てしまったら意味はないんです。

なんのために積立投資をしていたのか分からなくなります。

むしろ、「暴落相場になったら積立額をふやそうかな」と思えるくらいの金額にしておく方が、精神的に楽&暴落時に果敢に投資できるのでお勧めです。

要するにFIREには入金力が必要ですが、毎日の生活や、環境の変化で我慢できなくなってしまうような入金はしてはいけないんです。