いろはにほへと

元証券アナリストのひとりごと

【ネタバレ有】ふしぎの海のナディア 感動の最終回について語りたい

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「ふしぎの海のナディア」は1990年にNHKで放送されたアニメです。

「エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」で有名な庵野秀明さんが監督を務めていて、「エヴァンゲリオン」ほど有名ではないものの、当時のアニメの常識を打ち破る名作として、30年経った現在でもファンの多い作品です。

私も子供の頃見て、未だに忘れられない名作アニメです。

最近Amazonプライム・ビデオでも見られるようになったので、久しぶりに全話通して鑑賞。

涙なしでは見られませんでした。

 

なんか最近ナディアの記事ばっかり書いているのは、ゴールデンウィークの2日間をつぶして、ぶっ通しで見てたからなんですが、やっぱりふしぎの海のナディアの最終回ってすごいレベル高い。

結末知ってみてても泣いてまう。

観れば観るほど登場人物の言葉の裏に込めた思いが分かって泣いてまう。

というわけで今回は、ふしぎの海のナディアの感動の最終回のあらすじを追いながら、その感動名場面について書いていきたいと思います。

 

 

囚われの身

ネモ船長、エレクトラ、ジャンの三人はガーゴイルに囚われ、ネオ皇帝(ナディアのお兄様)とナディアは洗脳されてしまっている絶体絶命の状況からはじまります。

ネモ船長は洗脳されているナディアを危険視し、ジャンにナディアを撃つように迫りますがジャンにはナディアを撃つことができません。

洗脳されているナディアにジャンは叫びますが、ジャンの声はナディアには届かず。

 

ネモ船長にアトランティス帝国の皇帝として、世界征服の手助けをするように迫るガーゴイル。

13年前と同じように拒否するネモ船長。

 

ガーゴイルはナディアとネオにネモ船長を撃つように命じます。

ガーゴイルの命令通りに発砲するネオとナディア。

自らの子供たちの手で殺される気分はどうかと問うガーゴイル。

 

いやもう、ホント、ガーゴイルって狂った敵役というかなんというか非道っぷりがステキ?ですよね。

ここまで清々しい悪役っぷりはみててゾクゾクします。

そしてガーゴイルとネモ船長はかつての親友っていう設定もイイね。

もうハラハラドキドキ感ハンパない訳です。

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N-ノーチラス号の反撃

もはや反撃する手立てもない状況かと思われましたが、エレクトラは密かにN-ノーチラス号と連絡を取り、主砲で砲撃するように要請します。

完全に博打であり、失敗すれば死んでしまうとクルーたちは止めますが、どのみちこのままでは殺される状況にあるとエレクトラは説得、主砲がネオに向けて発射されます。

 

N-ノーチラス号の主砲は見事ネオの制御装置を破壊。

ガーゴイルが完全に消去したはずのネオの記憶が復活。

レッドノアを動かすために使っていたブルーウォーターをナディアとネモ船長のもとに戻します。

覚醒したネオは、主砲の直撃を受け満身創痍の体を引きずりながら、ナディアの制御装置を外すべく動き始めます。

 

慌てたガーゴイルはネオに向けて発砲。

しかしガーゴイル自身によって鉄の体に変えられているネオには効きません。

 

ネオはナディアまであと少しのところまで近づきます。

が、ガーゴイルはネオの電源を切ってしまいます。

ガーゴイルは所詮は機械人間であり、もはや動けないネオをあざけり笑いますが、ネオの意志の力は科学をも超え、電源を切られたはずのネオはなお動き、最後の力を振り絞ってナディアの制御装置を外します。

 

意識を取り戻したナディアに「私も人と共に生きたかった」と言い残して爆死するネオ。

 

ふしぎの海のナディアで、このネオが死んでしまうシーンは名シーンの一つですよね。

ネオが目をひん剥いてから爆死するから、子供にはトラウマなるんちゃうっていうくらい心に残っちゃう。

ネオは電源を抜かれているのに動いちゃうっていうのは、なんだか非科学的な気もしますが、そこは言わないお約束ですよね。

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ジャンの死

悲しみにくれるナディアになお、自らの野望である世界征服に協力するよう強要するガーゴイル。

しかし洗脳を解かれたナディアは当然拒否します。

 

見せしめにエレクトラを電撃で瀕死の状態にしますが、それでもナディアは首を縦に振りません。

「仕方がない、今度は愛する者の死体をみて後悔したまえ」

ガーゴイルはそう言い放つとジャンを滑落死させてしまいます。

 

ジャンがこんなに簡単に死んでしまうことに、当時小学生だった自分は衝撃をうけましたね。

ここまで必死で生きてきた、笑ってきた、頑張ってきたジャンが、死ぬ。

ナディアのためにあんなに頑張ってきたジャンが死ぬ・・

え(゚Д゚)ノってかんじ。

 

人間の死というのはあっけないモノなんですね。

 

この直後、N-ノーチラス号が突撃と砲撃を敢行。

主砲の直撃を受けたガーゴイルは瀕死の重傷を負います。

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ブルーウォーターの力

死んだジャンの姿の前で泣くナディア。

ネモ船長は自分のブルーウォーターを差し出し言います。

「ナディア、これをつかいなさい。2つのブルーウォーターに願いをささげれば、ブルーウォーターは答えてくれるはずだ」

 

しかし、ブルーウォータを持つ者にはブルーウォーターからの加護がありました。

その力を失えばネオとナディアに撃たれたネモ船長の命は助からないかもしれません。

そんな中、エレクトラは言うのです。

「ナディア、おんなだったら誰よりも先に、自分の好きな男の子を助けなさい」

 

これ、この後分かる事実を知ってから見ると、またなんか泣けてくるんですよね。。

エレクトラさん、どんな気分でナディアにこう言っているのか・・

 

ブルーウォーターに願いを捧げるナディア。

そこに重症になりながらも生きていたガーゴイルがあらわれます。

自らの希望の光であるブルーウォーターを取り返そうとして、ブルーウォーターの光に触れようとするガーゴイル。

「やめろ、ブルーウォーターの光の中で生きていられるのは、アトランティス人だけだ」というネモ船長の忠告を聞かず、ブルーウォーターの光に触れ、ガーゴイルは塩になり死んでいきました。

 

ブルーウォーターの中で死んでしまうガーゴイル。

すげえ悪い奴で憎い奴でしたが、この最後が悲惨すぎて可哀そうになる。

自分はアトランティス人で、愚かな人間を正しい道へ導くのが使命だと感じていたガーゴイルにとって、自分が人間だと知ったショックはどういうものだったのでしょうか。

「そうか。さらばだ」

とだけ言って塩になってしまうガーゴイル。

彼の死もまたあっけないモノでした。

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脱出 

生き返ったジャンと共に、レッドノアから逃げ出そうとするナディアたち。

しかし満身創痍のN-ノーチラスはもう動きません。

 

レッドノアの中に残っていた宇宙船に自分以外の全員を退避させ、N-ノーチラス号に残るネモ船長。

ネモ船長はN-ノーチラス号の主砲でレッドノアを破壊すると、レッドノアのネオ、ガーゴイルと共に死んでいきました。

 

地球に戻る宇宙船の中で目を覚ますジャン。

「あなたの故郷へ帰ってるの」とナディア。

しばらくしてジャンはこう言います。

「ちがうよナディア。僕らの故郷さ。君の生まれた星だよ。僕らは同じ地球人じゃないか」

 

ここで「僕らの故郷さ」と言えるジャン、カッコイイ。

子供のことは何気なく見ていたのですが、改めてみるとジャンってカッコイイ。

そしてこのセリフの後「ジャン!」といってナディアが抱きついて終わるラスト。

ふしぎの海のナディアってカッコイイアニメでしたね~。

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以上「ふしぎの海のナディア 感動の最終回について語りたい」でした。

 

家に居ながらにして、童心?にもどって案外メンドクサイ男のような気がするネモ船長と世界の海へ大冒険に出られる「ふしぎの海のナディア」は「Amazonプライム・ビデオ」加入で今無料で見られます。 

興味を持った方は是非一度見てみてください。