「ふしぎの海のナディア」は1990年にNHKで放送されたアニメです。
「エヴァンゲリオン」「シン・ゴジラ」で有名な庵野秀明さんが監督を務めていて、「エヴァンゲリオン」ほど有名ではないものの、当時のアニメの常識を打ち破る名作として、30年経った現在でもファンの多い作品です。
私も子供の頃見て、未だに忘れられない名作アニメです。
最近Amazonプライム・ビデオでも見られるようになったので、久しぶりに全話通して鑑賞。
涙なしでは見られませんでした。
なんか最近ナディアの記事ばっかり書いているのは、ゴールデンウィークの2日間をつぶして、ぶっ通しで見てたからなんですが、やっぱりふしぎの海のナディアってすごいレベル高い。語彙力・・(;´・ω・)
結末知ってみてても泣いてまう。
観れば観るほど登場人物の言葉の裏に込めた思いが分かって泣いてまう。
で、そんな「ふしぎの海のナディア」って気づく人は気づくと思いますが、「天空の城ラピュタ」とよく似てるんですよね。
原案が同じなので設定が似ている
「天空の城のラピュタ」は宮崎駿監督の作品ですが、「ラピュタ」をスタジオジブリで製作する前にNHKで製作する計画があり、そのためNHKに宮崎駿監督の原案が残っていたそうです。
その原案を基に「ふしぎの海のナディア」は作られたので、「天空の城ラピュタ」とよく似た話になっているのだそうです。
なので、以下のように共通点が多く見受けられるわけですね。
①不思議な石を持つ少女=シータ=ナディア
どちらも不思議な力を持つ青い石を持つ少女という設定。
青い石が少女を守っているという設定も同じ。
しかしまあ、ナディアさん気が強そうですですね(;^ω^)
②パズー=ジャン
勇敢な少年が主人公という点も同じ。
ちなみにパズーは12歳、ジャンは14歳という設定。
小学6年生か中学2年生かくらいの年齢差があります。
③ドーラ一味=グランディス一味
飛行石やブルーウォーターを狙う悪党として登場し、途中から仲間になるという共通した設定。
ちょっとした発明品を持っているというところも共通。
④ラピュタ=古代アトランティス文明
ラピュタを誰が作ったかは不明のままですが、古代人が作ったという設定は同じ。
シータもナディアもその古代人の末裔として描かれる。
⑤ムスカ=ガーゴイル
飛行石やブルーウォーターの本当の力を知っていて、その力を使って世界征服をしようとしているところまで共通。
ただしムスカは本当に古代文明の末裔のようだが、ガーゴイルはそうではなかった。
その分(悲哀を誘う分)ガーゴイルの方が僕は好き。
ラピュタは夢の世界、ナディアは現実の世界
こんなにも設定に共通点が多いにもかかわらず、まったく違った作品として出来上がっているのは、やはりラピュタとナディアの「世界観」の違いですよね。
天空の城ラピュタはあくまでファンタジーであり、ふしぎの海のナディアはリアリティーの追求に重きが置かれています。
ラピュタは最初から最後まで、夢の世界的な世界観が守られていて、ナディアは徹頭徹尾現実の世界を描こうとしている作品だと思います。
たとえば、ナディアでは人は直接的に死ぬのに対し、ラピュタはあくまでも間接的な描き方が中心になっています。
人は簡単に、だれでも死んでしまうんだという現実に対してナディアはものすごくこだわって向き合っています。
また、登場人物もいわいる「良い子」が登場するラピュタに対して、わがまま放題なナディアや、裏設定ではけっこうやっちゃってるネモ船長とエレクトラが登場するナディアはかなりの違いがあります。
性的な描かれ方でもかなり差があり、ジャンはナディアの裸を除いちゃったりするわけですが、パズーはそんなことしませんし、もししてたらちょっと引きますね。
以上「ふしぎの海のナディアと天空の城ラピュタがよく似ている点と全然違う点」についてでした。
家に居ながらにして、童心?にもどって案外メンドクサイ男のような気がするネモ船長と世界の海へ大冒険に出られる「ふしぎの海のナディア」は「Amazonプライム・ビデオ」加入で今無料で見られます。
興味を持った方は是非一度見てみてください。