いろはにほへと

元証券アナリストのひとりごと

医療保険はやっぱり不要? 入院して分かった現実

入院して分かったこと。

それは高額療養費制度ってすばらしいってこと。

1週間も入院したのに自己負担限度額以上は払わなくて良い。

素晴らしい制度ですよね。

それと同時に、医療費の準備ってどれくらいしておくのが適切なのかなってのが気になりました。

高額療養費制度があっても自己負担がないわけではないんですよね。

というわけで今回は、医療保険は不要なのかどうか、検討してみました。

 

 

そもそも医療費ってどれくらいかかるの?

年間の医療費で85歳以上になっても年間20万円は超えない程度です。

下表で見ていただくと分かる通り、高齢になればなるほど医療費負担は大きくなりますが、健康保険のおかげでほとんど自己負担が発生しないことが分かります。

若いころはほとんど医療費はかからないので、医療費の準備は老後準備と合わせて行っておくのが合理的だと言えそうです。

仮に65歳から85歳まで毎年20万円の自己負担がかかったとして400万円ほどの医療費が蓄えられていれば一安心と言えそうです。

(厚生労働省HPより転載)

 

突発的な多額の出費に対応するには

平均的な医療費については見当がつきましたが、入院や手術などで突発的な医療費がかかってしまう場合もあります。

その場合、どのくらいの準備をしておけば良いのでしょうか。

一か月の医療費が高額療養費の自己負担限度を超えることは無いので、仮に1年間病気入院をした場合でも、

70歳未満の場合、月額報酬が50万円未満の場合は年間の医療費は約96万円。

70歳以上の場合、月額報酬が28万円未満の場合は年間の医療費は約72万円。

だいたいかなり慎重に見積もっても100万円程度の準備があれば、ほとんどの場合対処できると言えそうです。

ただし、所得が上がると自己負担限度額も上がるので、それに伴って準備する必要金額も増えますので、そこは注意かもしれません。

私は年収が上がって16万円の自己負担になってることを認識してませんでした。

 

(70歳未満の場合)

(70歳以上の場合)

医療保険のおすすめ加入期間

新社会人になってから6か月分の生活費+100万円を貯めるまでのあいだは、突発的な医療費の支出に対応するためにも医療保険に加入しておいた方が良いと思います。

6か月分の生活費+突発的な医療費分100万円を貯めたら、やめることを検討してよいでしょう。

だいたい200万円くらいでしょうか。

ちなみに不妊治療の手術にも医療保険が適用対象になったりすることがあるので、子供が産まれるまでの間加入しておくという考え方もあります。

 

老後の医療費については、医療保険で準備するよりも、毎月積立投資をしておいた方が十分な費用を積立できると思います。

毎月2500円を、43年間、年利5.0%で運用することができれば452万円の資金をためることができますので、それで十分だと思います。

それでも心配な方は毎月5,000円積立ておけばよいと思います。