分配法則は数学の基本中の基本ですが、計算間違いを起こしやすかったり、なんとなく公式だけを覚えて「わかったつもり」になりやすい事項ではないでしょうか?
こんかいは、分配法則を長方形の面積と紐づけることによって、計算を間違えないようにする方法をご紹介します。
この方法を使うと中学3年生で習う因数分解も理解しやすくなるのでおススメです。
そもそも2×3ってどういう意味?
2×3=2+2+2=6 です。
つまり、×3というのは3回足すということ。
もしも、×5なら、5回足すということです。
例)
2×4=2+2+2+2=8
2×5=2+2+2+2+2=10
a×2=a+a
2×(3+5)はどういう意味?
まず、計算のルールとして()内を先に計算するので、以下のように計算します。
2×(3+5)=2×8
=2+2+2+2+2+2+2+2+2
=16
ここで、途中式について考えてみましょう。
=(2+2+2)+(2+2+2+2+2+2)
2を3回足しているのと、2を5回足しているのに分けられるので、
=(2×3)+(2×5)
と表現することもできます。
つまりまとめると、以下のように言えます。
2×(3+5)=(2×3)+(2×5)
a×(3+5)はどういう意味?
まず、計算のルールとして()内を先に計算するので、以下のように計算します。
a×(3+5)=a×8
=a+a+a+a+a+a+a+a+a
=8a
ここで、途中式について考えてみましょう。
=(a+a+a)+(a+a+a+a+a)
2を3回足しているのと、2を5回足しているのに分けられるので、
=(a×3)+(a×5)
と表現することもできます。
つまりまとめると、以下のように言えます。
a×(3+5)=(a×3)+(a×5)
面積で表してみよう!
掛け算なので、長方形の面積の求め方の計算と同じですね。
なので、式を図で表してみましょう。
2×3
このように、2×3を長方形の図で表すと、縦2・横3の長方形で表せます。
2×(3+5)
全体で、2×8とも表せますが、
黄色の、2×3と、緑色の2×5の長方形の合計とも表せます。
(A+B)×(C+D)は?
色ごとに考えていくと分かりやすいですよね。
黄色:a×c
水色:b×c
緑色:a×d
青色:b×d となるので、
(a×c)+(b×c)+(a×d)+(b×d)
となります。
この面積で考える方法を覚えておくと、「因数分解」を勉強するときに分かりやすくなると思います。