注文住宅を建てるときに心配なのが防犯ですよね。
一戸建て住宅って侵入可能な経路がたくさんあって、泥棒に入られる可能性が高そうですよね。
実際、一年間で起こる窃盗件数28,000件の内、22,000件が一戸建て住宅を狙って発生しているそうです。
全国の世帯数は5,700万件なので、全体でみると空き巣に入られる可能性は年間で0.05%ほど、10年間で考えると0.5%です。
200件に1件は泥棒に入られることになります。
さらに、一戸建てに絞って考えると、一戸建てに住んでいる人は、全世帯の半数程度らしいので、0.077%。
10年間で考えると0.77%、20年間で考えると1.54%になります。
200件に3件は泥棒に入られる可能性があるのです。
泥棒の習性と行動
泥棒が絶対避けたいこと。
それは捕まってしまうことです。アタリマエ(;^ω^)
捕まってしまったら懲役になるので、捕まらないように細心の注意を払います。
じゃあどういう場合に捕まるのかというと、顔を見られて覚えられてしまうこと。
顔が割れてしまうと、その場は逃げおおせたとしても、いずれ警察の捜査で捕まってしまいます。
というわけで、泥棒には以下の5つの特徴があるそうです。
明るく見通しの良いところが嫌い
明るいところにいると、顔が分かりやすいです。
泥棒は、見通しの良い家も顔バレしやすいですので嫌いです。
周りから丸見えなところで窓ガラスとか破ってたらすぐ通報されちゃいますからね。
長時間同じ場所に居たくない
長時間滞在していると顔を覚えられやすいし怪しいので、泥棒は避けたがります。
ドアや窓を開けて侵入するのに5分以上かかったら侵入を諦める泥棒が多いそうです。
人生諦めが肝心ですが、泥棒にも当てはまるんですね。
泥棒は入る前に下調べをする
泥棒はハイリスクな仕事? なので、事前に入念に下調べをするようです。
侵入しやすい家かどうかを確認することはもちろん、基本的に人がいないところで犯行に及ぶので、どの時間帯にその家には人がいないとか、そういったことも確認しているらしいです。
ある意味ふつうの仕事より厳しそうですよね(;^_^A
窓か出入口から入っているのが8割
泥棒の侵入経路はいたって普通の場所であることが多いようです。
泥棒は玄関や窓から侵入するのが一般的。
それ以外はほとんど無いようです。
手早く簡単には入れることが時短につながりますから、わざわざそれ以外の経路を選ぶ泥棒は少ないようです。
無締まりが4割ガラス破りが4割
効率よくやるのが泥棒のお仕事。
なので、まずは泥棒は無締まりからの侵入を試みるようです。
無締まりから侵入できれば、怪しまれる可能性はかぎりなく0になります。ほぼ0秒で侵入できますからね。
無締まりの場所が無ければ、窓ガラスを割っての侵入となります。
窓ガラスを割って鍵を開けるのも30秒とかかりませんからね。
我が家の防犯対策
注文住宅を建築するにあたって、我が家でも防犯対策をいろいろと検討し、3つの防犯設備を導入しました。
セコム
セコムは防犯の役に立ちます。
捕まった泥棒のアンケートでも、ホームセキュリティーの機械ある家は避けると答えた人が全体の3割いるそうです。
我が家の場合月々3,000円の出費ですが、泥棒除けとしての価値は高いと思います。
セコムステッカー
あなたが泥棒なら、セコムステッカーが貼ってある家にわざわざ空き巣に入りたいですか?
自分なら他の家を当たります。
セコムに入ってない家なんていっぱいあるのだから、わざわざセコムステッカーの貼ってある家にリスクを冒して侵入しなくても良いからです。
なので、セコムステッカーは非常に有効な防犯対策グッズです。
泥棒のみならず、一般の人もそれを認識しているので、セコムステッカーはネットで売られているくらい人気があります。
※実際に売買はしてはいけないそうです。
※また、ニセモノは逆に泥棒に見抜かれてしまうので注意が必要です。
センサー音
セコムを導入している家に不審者が侵入するとセンサー音が鳴ります。
音が鳴るだけで何か意味があるのかという人もいるかもしれませんが、自分が泥棒だったらどうですか?
嫌じゃないですか?
センサー音が鳴るとすごく慌ててしまうので、泥棒は早く退避しようとします。
犬にほえられるのを嫌うのと同じですね。
パトライト
セコムを導入すると、家の壁にパトライトが設置できます。
泥棒が不正侵入するとパトライトがピカピカ光ります。
ピカピカ光って目立ちます。
これは近所の人に異常を知らせるためでもありますが、もう一つの意味合いとしては、泥棒が入っているのを知らずに家に入ってしまい、家人と泥棒が鉢合わせを避けるための物でもあります。
駆けつけサービス
隊員の駆けつけ。
隊員は頼りにならないという意見もありますが、隊員が来るというのが大事なのです。
泥棒にとっては、警備会社の隊員が来て顔を見られるのが困るのです。
この駆けつけサービス、誤操作でも(設置者と連絡が取れなければ)必ず出動します。
義理の母が誤操作して、警察と警備会社が出動したことがありました。
セコムが必ず毎回出動してくれているので、それが泥棒に対する抑止になっていると思います。
防犯カメラ
見られる上に性格無比に記録されてしまうので、泥棒が大変嫌がります。
防犯のために、防犯カメラはきわめて有効な手段です。
23%の泥棒が防犯カメラがあると侵入をあきらめるそうです。
また、インターホンも押すと録画ができるものを導入しています。
泥棒は留守かどうかを確認するためにインターホンを押して確認するそうです。
電動シャッター
シャッターにも犯罪抑止効果があります。
窓を開ける際にまずシャッターをガラガラと大きな音を立てながら開けなければならないので、目立ってしまうこと。
侵入までに時間がかかってしまうから諦める可能性が高くなるという効果です。
また、電動シャッターは(中からでも手動では、ロックを解除しないと開けられないので)外から開けるのは大変なのです。
上下引き違い窓
ふつうの窓は左右引き違い窓ですが、我が家の場合は上下引き違い窓も使っています。
実はこの上下引き違い窓、外からは開けにくくて防犯効果があるんだそうです。
まったく知らないうちにこの窓を採用していました。
よく考えられてるんだなあと思いました。
設計さんにありがとうと言いたいですね。
<<※参考資料※>>
【公益社団法人日本防犯設備協会統計データ】
https://www.ssaj.or.jp/pubdoc/graph_02.html
【住宅・土地統計調査 / 平成30年住宅・土地統計調査 / 住宅及び世帯に関する基本集計 全国・都道府県・市区町村】