注文住宅は自分達のこだわりの住宅が作れる反面、費用がどれくらいかかるか予想がつきにくいというデメリットがあります。
実際、注文住宅で後悔するポイントの第1位が予算だそうです。
注文住宅の予算の厄介なところは、予算内に収まらなかったという後悔だけでなく、予算を気にしすぎて満足の行く家が建てられなかったという後悔もあるところ。
ただ単に予算内に収めれば後悔しないかというとそうではないところがむずかしいですね。
実際、予算面での不満には以下のようなものがあります。
- 予算内にきっちり抑える努力をすればよかった
- 住宅ローンの借入額をもっとへらせばよかった
- 予算を気にしすぎず、本当に満足いく家にすればよかった
- オプションをもっと削ればよかった
これらの不満を抱えることなく満足の行く家を建てるには、どのように予算を考えていけば良いのでしょうか?
住宅ローンの借入額を検討する
注文住宅を建てる上で、まず一番最初に考えていくべきことは住宅ローンの借入額です。
注文住宅に限ったことではありませんが、住宅ローンを借りる際には以下の点に注意して検討していく必要があります。
住宅ローンは借りられる額ではなく、返済できる額から考える
住宅ローンは借入できる金額で検討すると、過大な借入になる可能性が大です。
実際、どこの銀行も住宅ローンの貸し出しには力を入れているので、思った以上に借入が出来ることに驚く方もいると思います。
しかし借りられる金額借りても、住宅ローンは返済をしていかなければいけない借金です。
そのあたりを慎重に考えて、借入できる金額ではなく、返済できる金額がいくらかをまず第一に考えましょう。
返済できる金額は、家計簿から考える
家計簿をつけていると、返済できる金額が分かりやすいです。
毎月の収入から生活費を差し引いた残りを住居費とすることが出来るからです。
住居費とは、住宅ローン・固定資産税・都市計画税・修繕積立金です。
今の家賃を参考にしてもよいが、修繕費・維持費も忘れずに
今の家賃を参考に住宅ローンを組む場合に参考にしやすいのが、現在の賃料です。
しかし、さきほどお話ししたように、住居費は住宅ローンだけではありません。
各種税金や、修繕の費用などもかかってきます。
なので、家賃の金額=住宅ローンの金額という風に安易に考えてしまうと、あとで後悔することになります。
予算内で家が建つか考える
大まかな予算が決まったら、次は住宅メーカー探しです。
ここでポイントなのは、土地から探さないことです。
家はどんな土地にでも建てられるるわけではありません。
メーカーによってどのような場所に建物が建てられるかは違うからです。
土地があればどこにでもどのメーカーでも家を建てられるわけではありません。
なので、まずはハウスメーカーを決めることが必要です。
ハウスメーカー巡りとネットから、おおよその坪単価を把握する
展示場を回ったり、ネットでの口コミなどから、おおよその費用を把握します。
営業マンに聞いたり、ネットで調べれば、大まかな金額は分かります。
費用に合うかどうかをじっくりと検討していきましょう。
建築したい家の大きさを考える
建築したい家の大きさによっても値段は変わってきます。
ある程度ハウスメーカーの目星がついたら、完成したお家などを内覧するなどして、おおよその希望の大きさを検討しましょう。
本体建物+付帯費用
家は本体だけで成り立っているのではなく、いろいろな付帯の費用が必要です。
融資諸費用・地盤改良・解体費用などがあります。
自分のおススメとしては、予算は+10%くらいの上乗せで考えておくこと。
たとえば建物の予算が3,000万円なら、300万円くらいは予備費用としてみておくと、いざというときに慌てずに済みます。
また、ある程度計画が固まったら、営業担当者に、見ておくべき諸費用について聞いたり、ネットで調べておくと良いと思います。
付帯設備(オプション)のコスパを考える
ここからは家の計画が固まったあとの考え方です。
ある程度計画が固まると、次第に理想の注文住宅が見えて来て楽しくなってくると思います。
そして、いろいろな付帯設備について考えはじめると思います。
設備は削れば削るほど安くなりますが、ただ削ってしまうだけでは後で後悔のタネにもなります。
そうならないためにも、以下の観点で検討してみると良いでしょう。
設備には、コスパの高い設備もある
設備には、取り付けることでコスパが上がる設備があります。
たとえば光熱費がさがったり、メンテナンス費用がさがったりといった効果が期待できるものがあります。
そういったものに関しては、取り入れたいと思うのであればどんどん取り入れた方が良いと思っています。
よく使う設備か?使わない設備か?
頻繁に使う設備と、導入したけど結局全然使わない設備があります。
ご家庭によって事情は違うと思いますが、使わない設備は導入しない方が良いのは間違いありません。
冷静に考えてみて、使わなさそうだと思ったらカットしましょう。
後で付けられる設備か?つけられない設備か?
設備には、後付けできるものと、後付けできない物があります。
後付けできる設備は後でもつけられるので、無理に初めからつけなくてもよいかもしれません。
しかし、後から取り付けするのは難しい設備もあります。
そういったものは新築の機会を逃すともう付けられないわけですから、最初から付けておく必要があるでしょう。